ショットのインパクトがどれほど良かったのか、なぜ期待していたほどスピンがかからなかったのか、疑問に思ったことはありませんか?
トラックマンの最新データ項目である「スマッシュ・インデックス」と「スピン・インデックス」が、あなたのゴルフ分析を一変させます。
これらの新しい指標は、従来のミート率やスピン量を超えて、ボールコンタクトの質、エネルギー伝達、スピン効率をより明確に理解するためのものです。
スマッシュ・インデックスとは?
ミート率(スマッシュ・ファクター)は、クラブからボールへのエネルギー伝達効率を示す数値として知られています。しかし、次のような問題があります。
- ミート率はドライバーには有効だが、アイアンやウェッジでは解釈が難しい
- ドライバー以外で「良い」ミート率の基準がない
- 自分のショットがどの程度効率的だったのかを正確に判断しにくい
これらの課題を解決するのがスマッシュ・インデックスです。
仕組み
スマッシュ・インデックスは、使用クラブとスイングに基づき、エネルギー伝達効率を標準化した指標です。
スマッシュ・インデックス = (自身のミート率) ÷ (想定される最大ミート率)
100%のスマッシュ・インデックスは、最大限のエネルギーを効率的に伝達したことを意味します。
100%以下の場合は、オフセンターヒットやスピンロフトの影響などでエネルギーをロスしている可能性があります。

スマッシュ・インデックスの重要性
- 全てのクラブで一貫したエネルギー伝達の評価が可能
- ミスヒットやオフセンターショットの診断に役立つ
- ボールストライキングの一貫性を測定できる
例えば、7番アイアンのミート率が1.32だった場合、それが良いのか悪いのか判断に迷うことがあります。
しかし、スマッシュ・インデックスを見れば、1.32のミート率が97%のスマッシュ・インデックスに相当し、少し改善の余地があることが分かります。
スピン・インデックスとは?
スピンはゴルフにおいて非常に重要ですが、これまで「適正なスピン量」を判断するのは難しいものでした。スピン・インデックスを活用することで、明確な指標を得ることができます。
仕組み
スピン・インデックスは、自身のスピン量が理論値と比べてどの程度であるかを測定します。
スピン・インデックス = (自身のスピン量) ÷ (想定されるスピン量)
スピン・インデックスが100%の場合、理論上得られる最大スピンを発生させたことを意味します。
100%未満の場合は、スピンが失われたことを意味します。(接触不良、湿気、芝の干渉などが原因)
100%を超える場合は、余分なスピンが生成されたことを意味します。(高い摩擦、フェイスの溝の綺麗さ、ギア効果などが原因)

スピン・インデックスの重要性
- 適正なスピンが得られているかを明確に判断できる
- 湿った環境、ラフの影響、ギア効果を数値化できる
- ショートゲーム戦略の調整に活用できる
実例: PGAツアー選手ビクトル・ホブランのショートゲーム改革
2019年、ホブランのウェッジショットのスピン・インデックスは68%で、2,000RPM以上のスピンをロスしていました。しかし、2023年に技術を修正したことでスピン・インデックスが105%に向上し、よりコントロール性の高いショットが可能になりました。
これらの指標がゴルフの上達に繋がる
フルスイングでの活用
- スマッシュ・インデックス → より効率的にボールを打つための指標となる
- スピン・インデックス → スピン量と打ち出しを管理するのに役立つ
ウェッジショット・ショートゲームでの活用
- スマッシュ・インデックス→ ラフや湿ったコンディションの影響など、スピンロスを明確化
- スピン・インデックス → スピンに最も影響を与える条件を加味し、ショットやクラブ選択の最適化
まとめ
スマッシュ・インデックスとスピン・インデックスの導入は、ゴルフ分析の新たな進歩です。
これらの新指標を活用することで、ボールストライキングを改善し、スピン管理を最適化し、コース上でより賢明なプレー選択が可能になります。
スマッシュ・インデックスとスピン・インデックスは、2025年春にTrackman 4およびTrackman iOでリリース予定です。
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