クラブを振ってボールを飛ばすのにかかる僅か数秒で、Trackman 4は膨大な量のデータを取得します。
しかし、ショット分析の画面に大量の数字が表示されるのを見ると、圧倒されてしまうかもしれません。特に、Trackmanの世界に初めて触れ、説明をしてくれるコーチが一緒ではない場合はなおさらです。
この記事では、練習に役立つ6つの重要なデータ項目を紹介します。この基本的な知識を身に付けることで、上達への鍵を解き明かすことができます。(注:すべての説明は、右利きのゴルファーを想定しています。)
フェイスアングル
フェイスアングルは、インパクト時にクラブフェイスが向いている方向を示します。開いている場合、閉じている場合、またはスクエアの場合があります。
クラブフェイスが閉じている場合、クラブフェイスは左を向いており、トラックマンにはマイナス(-)の値(例:-2度)が表示されます。
クラブフェイスが開いている場合は、プラス(+)の値(例:3度)が表示されます。
スクエアになっているクラブフェイスは0度で、ターゲットラインと完全に一致します。
フェイスアングルは、ボールの打ち出し方向を決める主要な項目です。ボールはインパクト時のクラブフェイスの向きに限りなく近い方向に飛び出します。
真っ直ぐ打つためには、フェイスアングルは0にならなければなりません。
フェイスアングルの最適値は、打ちたいショットによって異なります。5ヤードのフェード、ストレート、10ヤードのドローなど、全てのショットに適正なクラブフェイスの値があります。
クラブパス
クラブパスは、インパクト時のクラブヘッドの動きを示します。
多くのゴルファーは、「アウトイン」や「インアウト」などで表現します。
+(プラス)の値は、インアウトのスイング、つまりターゲットラインの右側にスイングしていることを示します。ドローを打つ為には、プラスのクラブパスが必要です。
-(マイナス)の値は、アウトイン(ターゲットラインの左側)にスイングしていることを示します。フェードを打つ為には、マイナスのクラブパスが必要です。
ストレートショットを打つ場合、クラブパスは0になる必要があります(フェイスアングルが0の場合)。
クラブパスはショットの曲がり具合いを決定づけ、ボールの打ち出し方向に部分的に影響します。
インパクトロケーション
インパクトロケーションは数字ではありませんが、重要なデータ項目です。ショット軌道やクラブパスについて話すとき、クラブフェイスの中心、つまり「スイートスポット」でボールに接触していると想定しています。そうでない場合、特にドライバーの場合は、上記とは異なるショットになる可能性があります。
フェイスアングルとクラブパスが両方とも0で、クラブフェイスの中心でボールを打つと、まっすぐなショットが打てるはずです。しかし、ヒール側に少しずれると、ボールが左から右に曲がり、フェードが発生します。逆に、トゥ側であれば、ボールはドローになります。
アタックアングル
ダウンブローで打つ、アッパーブローで打つと言うのは、アタックアングルのことです。
-(マイナス)の値はインパクト時にクラブが下向きに動いていること(ダウンブロー)を意味し、+(プラス)の値はインパクト時にクラブが上向きに動いていること(アッパーブロー)を意味します。
地面からのショットの場合は、最適なボールの弾道を描くために、マイナスの値のアタックアングルが必要です。
ただし、クラブスピードが緩やかなゴルファーは、アイアンでダウンブローになり過ぎないように気をつけなければいけません。
ドライバーで最大の飛距離を実現するには、プラスの値のアタックアングルは必須です。ドライバーのロフト選びの際、ゴルファーのアタックアングルとクラブスピードを補うようなロフトを選びましょう。アタックアングルがプラスの値になったからといって、最大の飛距離が約束されたわけではありません。クラブの調整も不可欠な要素となります。
また、アタックアングルは、飛距離だけでなく、アプローチショットでのショットコントロールにも影響します。
ローポイント
ローポイントの数字の後に付く「A」または「B」は、それぞれ「後」または「前」を表します。
ローポイントは、スイングの最下点に達した瞬間を表します。簡単に言うと、ボールに接触したのが地面に当たる前か後かを示します。たとえば、7番アイアンを打っていて、最下点の数字がBの場合、クラブがボールに接触する前に地面に当たっていることになります。
この数字を見ることによって、ゴルファーは自分のスイングイメージを明確にできます。
アッパーブローにするためには、最下点がボールの前に来るようにイメージする必要があります。
ダウンブローにするためには、最下点がボールの後に来るようにイメージする必要があります。
キャリー
キャリーとは、ボールが空中を移動する距離です。
クラブスピードの値を見ると、平均的な男性アマチュアゴルファーとLPGA選手は、ドライバーで同じぐらいキャリーできると予想できます。
しかし、実際のところ、LPGA選手の方が20ヤード距離が長いのです。それぞれのゴルファーの飛距離を最大化するためには、最適なボールスピード、打ち出し角、スピン量が重要になります。
LPGA選手は、これらの数字を最適化し、クラブスピードを最大限に活かす事に優れているため、飛距離を最大化することができます。
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