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レーダーゴルフ弾道測定器の必要性『着地まで実測しなければ有用なデータとはいえない』

Tech Story | 12月 19, 2017 | 0 | by TrackMan
レーダーゴルフ弾道測定器の必要性『着地まで実測しなければ有用なデータとはいえない』

Tech Story 1

精度が最も重要だからTrackManはレーダー技術にこだわる

レーダー技術は、19世紀後半に開発されて以来、精度と信頼性が最も重要な診断ツールに使用されてきました。軍事業界、航空業界、医療業界、気象業界などはすべて、レーダー技術を使用して新たな分野の研究や発見を続けています。

近年、Tesla(テスラ)とITの巨人Googleは、自動運転車(Waymo)とジェスチャーツール(Soli)を開発していますが、これは、レーダー技術の信頼と正確性の現れです。

ボールを最後まで追跡する正確且つ多機能なシステム

TrackManの創設者は、ゴルフショットにおけるボールの飛びを最後まで計測できる技術を探しました。そしてレーダーに辿りつき、レーダーがボールの全弾道追跡はもちろん、それ以上に信頼性、正確性、柔軟性に優れた機能も豊富に備えていることを発見しました。

レーダー技術は、あらゆる気象条件に適しており、昼夜問わず使用することができます。その波長は光の約100万倍長く、遠距離の動きを測定することができます。 TrackManの製品範囲は最大+350ヤードで、ゴルフ、野球、テニス、そしてオリンピックのハンマー投げや砲丸投げの分野のトップに指示され、使用されています。

通常、横に設置する光学式(カメラ)の「ゴルフ弾道測定器」で、有効なデータが取れるのは0.01秒未満の間です。サンプリングレートとしては、1台のカメラで1秒あたり数千枚のサンプル(画像)のキャプチャになります(※1)。一方、TrackMan 4とそのデュアルレーダーテクノロジーは、弾道全体のデータをキャプチャします。通常、1受信機で1秒あたり4万サンプル、時間にすると6秒間のデータをキャプチャします。

光学式(カメラ)を用いて毎秒4万フレームの同様の機能を実現しようとすると、非常に高価になるだけでなく、レーダー技術(0.01秒対6秒の追跡)に比べてキャプチャ量も非常に少なくなってしまいます。ゴルフボールの全飛行を正確に追跡するために必要なカメラの台数を想像してみてください。カメラの設置と設定だけでも、ものすごいコストがかかり、非実用的であることは言うまでもありません。

一方、レーダーシステムはこれ1つで、ボールの全飛行だけでなく、ダウンスイングでのクラブの動き、クラブとボールの間のインパクト、打ち出し角度とスピン量を含むすべての打ち出しに関する項目を測定します。6秒間に取得されたと数十万個のサンプルから、データポイントを測定し、チェックし、何度もそれを繰り返し、最も正確なデータを配信しているのです。

※1 アマチュアのプレーヤーが、94 mph(42.0m/s)のクラブヘッドスピードでドライバーをスイングした場合。

レーダー弾道測定器は頑丈で寿命が長い

現在のレーダーシステムには、交換が必要なアライメントやフラッシュなどの機械部品やレンズが含まれておらず、他のシステムよりもはるかに寿命が長くなっています。その結果、多くのお客様は、2006年に製造されたTrackMan 2を引き続き使用しています。これは、パフォーマンスの低下なしに、10年以上の使用できていることを意味します。

TrackManがレーダー技術を採用するもう一つの理由は、内部または外部の光源に依存しないことです。赤外線や光に依存する技術に比べ、レーダーの送信機は、外部の干渉を受けづらくなっています。レーダーは、雨、霧、雪、または明るい光や完全な暗闇のような条件の影響を受けません。これは、頑強性と精度が重要となる軍事用追跡ソフトにおいて、レーダー技術が多く採用される理由の1つでもあります。

チップからドライバーショットまですべてのショットを測定

TrackMan 4は、6フィート(2 m)ピッチから+350ヤード(320 m)のドライバーまで、160ヤードで1.5フィート(±0.5 m)または、100ヤードで1フィート(±0.3m)の精度で着陸位置を特定し、ショットの完全な軌道を表示します。また、ショットの完全な3D軌道と、すべてのインパクトと打ち出し情報をリアルタイムにマッチングします。 TrackManのスイング、クラブ、ボールの測定値は、以下のように、特定のデータポイントを追跡して表示する一連の工程に分類できます。

1.スイングデータには、クラブスイングのデータが含まれます:

  • Swing Plane, Swing Direction, Swing Radius and Low Point(クラブプレーン、スイング軌道、スイングの半径と最低点)

2.インパクトデータには、次の2つのデータセットが含まれます:

  • クラブデータ:Club Speed, Attack Angle, Club Path, Face Angle, Dynamic Loft, Spin Loft and Face-to-Path
    (クラブスピード、アタックアングル、クラブパス、フェイスアングル、ダイナミックロフト、スピンロフト、フェイストゥーパス)
  • ボール打ち出しデータ: Ball Speed, Launch Angle, Launch Direction, Spin Rate, Spin Axis and Smash Factor(ボールスピード、打ち出し角度、打ち出し方向、スピン量、スピン軸の傾きおよびミート率)

3.弾道データにはボール飛行データが含まれます:

  • Carry, Side, Landing Angle, Max Height, Hang Time (キャリー、サイド、着地角度、最高到達点、滞空時間)

4.はずみと転がりのデータにはボールのトータルデータが含まれます:

  • Total Distance, Side Total(トータル、サイドトータル)

ボールの飛びについて分析し、改善をする場合、、ゴルフスイング、クラブ運び、ボールの飛びの動作を完全に測定することが非常に重要です。この一連の動作を完全に描写することで、原因と結果を特定し、どこを改善する必要があるかを判断することができます。なお、スイングとクラブ運びは、屋内でも屋外ではも同じ方法と正確性で測定されています。

屋内でTrackManは、弾道データを出すために、ボールの打ち出し条件を使っています。打ち出し条件を『最先端のボールフライトモデル』に送信することで、弾道を算出していますが、このボールフライトモデルは、打ち出し条件と最後まで追跡された完全ショットを比較して開発された独自のモデルになります。(打ち出し条件と実際のボール軌道の全貌を比較することができるシステムのみに許された開発技術です。)

Only-full-ball-flight-tracking-provides-the-full-picture-TrackMan

図1:スイング、クラブ運び、ボール飛行の一連の工程。
スイング→(クラブ運び)→インパクト→(ボールの打ち出し)→弾道→(キャリー)→はずみと転がり→(トータル)

レーダー技術のみがボール飛行全体を測定できる

弾道測定器の正確性やボール飛行測定を議論する際に忘れがちな事実が、レーダー技術だけがボールの完全な弾道と最終着地点を計測できるということです。 TrackManは、インパクトの瞬間からボールの着地位置までのボールの飛行中のあらゆるポイントでボールを追跡しています。

計測できることを仮定しない

ゴルフの主な目的は、ボールの着地位置とその方法をコントロールすることです。つまり、弾道測定器の品質は、実際の物理的な着地点がどれほど正確に再現できるかで判断されなければなりません。ボールの飛行を完全に追跡したい場合、光学式(カメラ)弾道測定器では、データをキャプチャするのはわずか0.01秒のため、明らかに完全データの取得には限界があります。限界とは、実際に飛球に影響する、空気力学や気象条件などの重要データを省略してしまうことです。

さらに、光学式(カメラ)の場合、ボールの弾道は“測定”されているのではなく、すべて“仮定”に依存しています。実際の測定値の不足を補うために、ボールの完全な弾道を予測するために多くの仮定がなされています。仮定すればするほど、正確性は失われます。打ち出し条件が曖昧で不正確であればあるほど、最終的なボール飛行全体の計算は大きくはずれたデータになっていきます。

完全なボール飛行を知ることで全体像を把握する

完全に追跡されたボール飛行を知ることでのみ、全体像を描くことができます。インパクト中およびインパクト後にボールがどのように動くか、ボールがどのように飛び、着地し、完全に停止するかを正確に知ることで、強力な分析と改善のチャンスが広がります。

A事実に代わるものはありません。TrackManの700人以上のツアープロ及び顧客は、距離をコントロールする練習の際に、実際に測定された数値を求めています。すべてのショットは正確な距離で追跡され、メジャートーナメントの調整に仮定や想定は許されません。プレーヤーは風と気温がショットに与える影響も知る必要があります。新しいゴルフ用品、特にゴルフボールの空力特性を開発するときには、すべての機器メーカーにとっても同じく、仮定や想定ではなく実際の測定値を必要としています。

Bデータの正規化:風の影響を除き、気温や標高を調整し、オプションとしてボールの品質を向上させることによって、実測ボールデータを「正規化(ノーマライゼーション)」することができます。 TrackManの正規化された数値は、屋外で取得した何百万というショットデータに基づいており、TrackManはその正規化モデルを継続的に精査、最適化しています。屋外だけでなく、 TrackManの「正規化(ノーマライゼーション)」機能は、レンジボール(練習球)をプレミアムボール(試合球)に変換することができます。低性能のボールで測定されたデータをプレミアムボール(試合球)だった場合の「最も可能性の高い弾道」に変換し、表示します。ドライバーの最適化には不可欠な機能です。

TrackManの正規化機能を使用することの利点

フィッティングで正規化する:クラブフィッティングをする際に利用する正規化された数値は、実際の信頼できるデータに由来していることが重要です。 TrackManが世界中で収集した数百万もの屋外測定データにより、フィッティングの精度が保証されます。

練習のために正規化する:世界一のゴルファーが、日々の練習ルーティーンでTrackManを使用する際、実際の計測データと正規化(計算)されたTrackManデータを切り替えることができます。これにより、さまざまな気象条件で特定のショットをどのようにプレイするかを比較して学ぶことができ、自分の信頼度と知識レベルを高めることができます。

Dual-Radar-vs-optical-Launch-Monitors

図2:TrackManのデュアルレーダーテクノロジー。275ヤードは100%計測される(オンレジとグリーンの範囲)

図3:光学式(カメラ)弾道測定器、横設置。275ヤードの0.1%未満が計測され(グリーンの範囲)、残りはすべて計算値となる。打ち出し条件における曖昧さは、複数の弾道予測となる(点線)

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