Tech Story 2
レーダーだからこその豊富なデータサンプルと正確性
インパクトの瞬間、クラブヘッドとゴルフボールの接触時間は、0.5ミリ秒(0.0005秒)未満です。これは、人間の目で捉えられる時間よりもはるかに短い時間を意味します。この非常に短い瞬間を、レーダーは他のどの技術と比較しても非常に高いキャプチャーレートで捉えることができます。
TrackManは、クラブヘッドの中心で測定された、ボールの最大圧縮の正確な瞬間のインパクトデータを取得することができます。これにより、超高精度の測定が保証され、データレポートのエラーが排除されます。
クラブの軌道を捉える
平均的な男性ゴルファーがドライバーをスイングすると、クラブヘッドの動きまたは軌道は、レーダービームによって膝の高さから、インパクトを経て、再び膝の高さまでで計測されます。この0.1秒の一連のスイング動作の間に、4000個のデータサンプルをキャプチャーし、TrackMan4の超高周波レーダーによって測定されます。
この時間の経過は、毎秒40,000サンプルに相当します。一方、横に設置する光学式(カメラ)の「ゴルフ弾道測定器」は、クラブヘッドのインパクト周辺を見るだけです。クラブヘッドを見る時間は、0.01秒未満で、1カメラあたり40画像(おそらく毎秒約4000フレーム)を収集します。TrackManのデュアルレーダーは、クラブの軌道を測定する際に、光学式測定器と比べて10倍長い時間にわたってクラブを見て、100倍以上のデータ・サンプルを収集します。
インパクトの瞬間を捉える
TrackManのレーダー感知システムがインパクトの短い瞬間を捉える際の測定値はおよそ20サンプルになります。光学式(カメラ)測定器は、わずか1〜2の測定値(フレームとも呼ぶ)です。光学式のキャプチャレートは非常に低いため、最大圧縮時の正確な瞬間をキャプチャし、インパクトの正確なデータを提供することは困難です。
光学式(カメラ)がクラブとボールが触れた瞬間、触れる直前、触れた直後、最後に触れた瞬間、またはその間のどこで撮影されたは不明です。撮影イメージが最大圧縮の時でなければ、インパクトが実際に起きたかどうかシステムはどのように判断するのでしょうか?レーダが光学式(カメラ)より優れていることを実証するために、2つの技術のインパクト時におけるキャプチャーレートを以下に比較しました。
- TrackMan (レーダー)= 40,000 * 0.0005 = 20
- 光学式(カメラ)= 4,000×0.0005 = 2
図1:左がレーダーが膝からインパクトを経て再び膝までの間でデータサンプルを取得する範囲の様子。TrackManは1秒に40,000サンプルまたは、0.1秒のスイング中に4000サンプルを取得。右が光学式(カメラ)が0.01秒の間に取得する範囲の様子。
レーダー技術をゴルフに活用するメリット
TrackManレーダーがクラブヘッドを膝から膝まで見ることで、スイングプレーン、スイング方向、スイングプレーン、最下点、スピードプロファイルなどの他の重要なスイングデータを測定できることができます。これらのすべてのパラメータは、他のクラブデータパラメータとの相互関係を説明するために重要です。使いやすさの観点からいうと、TrackManのレーダーは、セットアップ(素早く機能的)、持ち運び、天候に至るまで、非常に簡単に使用することができます。ボールの全飛行がインパクトから着地まで追跡されるため、ボールマーカの使用は不要です。マーカを一切使用せずにクラブデータの測定が可能です。
図2:レーダーの頑丈さと利便性を表した図。天候に左右されず、TrackManは昼夜問わず、寒さ・暑さ・雨・雪・晴天に関わらず常に正確なデータを提供する。
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