トラックマンの資格認定者であり、アメリカで活躍するレッスンプロのトム・スティクニーが
英語でブログに掲載した記事を翻訳します。日本ではインドアのスクールが
多いと思いますので参考にされてください。
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寒い時期はインドアでの練習も多くなりますが、インドアでも効果的な練習が可能です。
どんな名選手でも、リアルタイム且つ客観的なフィードバックがないとなかなか自主練習は
難しいものです。ここでは、インドアでも効果的な練習方法をご紹介します。
今日、ゴルフスクールのレッスン、ゴルフショップでのフィッティングにも
トラックマンを導入しているところが増えてきています。
ぜひ、そういうところに行って1週間に1時間~2時間程度借りて練習することをお勧めします。
この投稿では、ゴルフシーズンにコースや練習場でやるような練習を
「トラックマンを使ってどのように練習すればよいか」をご紹介します。
トラックマンは26項目以上のデータが出ますが、練習の時はいくつかのシンプルな
データに絞ってみてください。
■Low Point (ローポイント)
クラブのスイングアーチにおける最下点
■Smash Factor (スマッシュファクター)
ミート率 (クラブスピードと初速の相関)
■Club Path (クラブパス)
インパクト時のスイング方向
■Dynamic Loft (ダイナミックロフト)
インパクト時のリアルロフト
■Face Angle (フェイスアングル)
インパクト時のフェイスの向き
■Carry (キャリー)
ボールの飛距離
■Club Speed (クラブスピード)
インパクト時のクラブの速さ
■Height (高さ)
ボールの最高到達点
Low Point
ローポイントは体の回転軸の影響を大きく受けます。
回転軸がぶれていると、ローポイントの位置が大きくずれて、
ボールをきちんととらえることができず、クラブの先にあたったり、
だふったりしてしまいます。
これは、ショートピッチショットを打つときに最も明らかになります。
私が20~50ヤードのショートゲームの練習をインドアでするときの一番好きな方法は、
ローポイントを調整していくことです。
この時点では、正解の数字を探しているわけではなく、ローポイントがボールと接触した
後に、安定して一定の距離内にあるかどうかを確認します。
ローポイントがあちこち変化しているのは見たくありませんので、一定しているかを
まずはチェックしていきましょう。
Club Path
クラブパスは、インパクト時の角度とスイング方向によって生じます。
我々の目的としては、インパクト時のクラブのパスを確認するためだけに必要です。
7番アイアンを打って、2つのポイントをチェックしてください。
1つ目は、クラブのパスはあなたが「感じている」方向に、本当に動いていますか?
2つ目は、もしきちんと動いているようなら、角度は何度その方向に動いていましたか?
まず、クラブのパスが自分の望む方向に行っていることが重要です。なぜなら、
あなたが「感じていることは、現実とは異なる」場合があるからです。もしパスが違う方向に
動いている場合、まずそこを直す必要があります。
では、きちんと望む方向にスイングをしていたと仮定しましょう、その範囲はどれくらいでしょうか?
〇度インサイドアウトに振るという角度の指定はほぼ不可能に近いので、クラブを常に3度の範囲に
おさめられるところを探しましょう。
ボールをカーブさせたい量に応じて、1-3、4-7、7-10などです。
ただ、3度はあくまで私の一般的に多くの人にあてはまる見解です。
Face Angle
ゴルフで最も理解されていないのが、インパクト時のフェイスの角度がボールの
最初の打ち出し方向を決めているという点です。そのため、インパクト時に
クラブフェイスを正しい位置に「置く」能力が、ボールを打ちたい方向に打つために
最も重要なポイントになります。
ただ、これは不可能に近いです。なぜなら、インパクト時2000分の1秒のフェイスを
コントロールすることはできません。ただ、私たちの「感覚」を磨いて、フェイスを調整する
ことができます。
私が好きな練習方法は、バスケットをボールとターゲットの間に置き、
バスケットの右と左に何本か打ち、トラックマンのフェイスアングルを確認します。
次に、バスケットの位置をターゲットの少し右に置き直し、同じように打ち、
左も同じようにします。
この方法によって、私は物理的なことを意識せずに、自分の手に感覚を
「覚えさせる」ようにしています。
これが、どんなプレッシャーの下でも自分の打ちたい方向にボールを打ち出す秘訣です。
Clubhead Speed
この項目は、一番簡単で
インパクトの精度を下げずに、クラブを速く振れるようになることです。
でも、クラブスピードを使ったもう1つの練習方法は何でしょうか?
「自分の最適なスピードを探すこと」です。
最適なスピードとは、飛距離が出て、コントロールもうまくでき、インパクトの精度も良い
スピードのことです。
この最適なスピードは、自分のいつものスピードよりも速い場合もあれば、遅い場合もあります。
1人1人が、自分の最適なスピードを持っています。
Nick Price と Payne Stewartを比較してみましょう。
2人ともスイングスピードは違いますが、2人とも素晴らしいプレイヤーです。
Smash Factor
インパクトの精度は、このスマッシュファクターが影響しています。
完璧なショットを考えると、インプット(クラブスピード)から
アウトプット(ボールスピード:初速)を導き出したいものです。
他のすべての条件が同じ場合、インパクトの精度が上がれば、
よりボールスピード:初速は速くなります。
ここでも、特定の数値が正しいわけではなく、安定したスマッシュファクターを
自分のゴルフレベルに合わせて出していくことが大切です。
もちろん、高いスマッシュファクターの数字を出してもべちゃくちゃなショットに
なる場合もありますが。
この項目で重要なのは、
良い、安定した、精度の高いショットを高いスマッシュファクターの数値で
打てるようになるのがポイントです。
Dynamic Loft
インパクト時にロフトを大きくしすぎることがあることは知っている人が多いですが、
実はロフトが少なすぎる場合もあることはあまり知られていません!
インパクト時のリアルロフトは、打ち出し角を調整するのに一番影響します。
小さいと飛距離はあまり伸びず、グリーンに平坦に着地してしまいます。
大きすぎると飛距離は伸びず、着地の時にランが期待できません。
ショットを見ていると、どこに着地し、どれだけクラブによってランがあるかわかります。
アイアンの場合、ボールはできるだけ遠くに飛び、緩やかに着地してほしいものですが、
ドライバーの場合はある程度の飛距離が出て、着地の後なるべく転がってほしいものです。
ダイナミックロフトの数字は、これらをコントロールするために使います。
それによってより良いショットを打つことができます。
Carry
単純に、アイアンの場合は緩やかに着地させたいのでなるべく遠くに飛ばすことです。
ただ、ドライバーの場合はコンディションによることを覚えていてください!
もし、雨でソフトなコンディションの場合は、できる限り遠くに飛ばすことをお勧めします。
ミディアムの場合は、キャリーを低めにしてボールが少し平坦に着地してランを期待できる
ようにします。
トラックマンでキャリーの違いを試してみてください。
トータルの数字が変わってくるので、私の言っている意味がよくわかると思います。
Height
LPGAツアーのドライバー平均の最高到達点は75フィート(約23メートル)、
PGAツアーの平均は96フィート(約30メートル)です。
一般の人はこれがどれくらい高いか想像がつかないはずです。
多くのゴルファーはボールを低く打ちすぎていますので、そのために飛距離が出ません。
トラックマンを使って、高さを出す練習をしてみてください。
やっているうちに、飛距離を出し、なだらかに着地させるためには
自分が思っているよりも高くボールを打つ必要があることがわかります。
もう1つ、ショットをとても低く打つのと、とても高く打つのと両方試して、
飛距離にどのように影響するか見比べてみましょう。
風の強いコンディションの場合、またはグリーンが固い場合に難しいピンにも
対応することができます。
自分の弾道をコントロールできなければ、そこでゲームのスコアは伸びません。
ここまで読んでこられた方は、トラックマンがただの測定やフィッティングの機械ではなく、
練習をフルサポートしてくれるツールだということが理解できたと思います。
使い方はあなた次第です!!
ぜひ、あなたのトラックマンを使ったインドア練習方法をコメント欄にシェアしてくださいね。
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英文の記事を読みたい方はこちらをご覧ください。
各項目をより詳しく勉強したい方は、Trackman Universityでぜひ学んでください。
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トラックマンのセミナーがあると聞いたのですが、どこにコンタクトを取れば良いのですか?横田基地のものでこの前トラックマンが入ったばかりです。
廣谷志津栄様
コメントありがとうございます。
Patrick Bowman様よりお申込み頂いております。ご確認頂けますでしょうか。イベントページより詳細ご確認下さい。
https://www.eventbrite.com/e/88999486861